戦時下でジャーナリストを支える ― ウクライナ「ジャーナリスト連帯センター」ネットワーク
ウクライナ国立ジャーナリスト連盟(NUJU)は、国際ジャーナリスト連盟(IFJ)、欧州ジャーナリスト連盟(EFJ)、そしてユネスコの支援を受け、戦時下で活動する報道関係者を守るために「ジャーナリスト連帯センター」ネットワークを設立しました。
このセンターは、キーウ、ハルキウ、ドニプロ、ザポリッジャ、リヴィウ、イヴァーノ=フランキーウシクの6都市に拠点を持ち、最前線地域を含むウクライナ全24州をカバーしています。
誰が利用できるのか?
ウクライナ国内のジャーナリストはもちろん、ウクライナで取材活動を行う外国人ジャーナリストも利用可能です。オンラインフォームや電話、直接訪問で支援を申し込むことができます。
提供される主な支援
- 安全な作業スペース:安定した電力、自立型インターネット(スターリンク)、暖房、避難手順を備えたコワーキング施設
- 防護装備の無償貸与:防弾チョッキ、ヘルメット、応急処置キット(女性用デザインもあり)
- 法律支援:報道証の取得支援、拘束時の対応アドバイス
- 心理的サポート:トラウマカウンセリングや仲間同士のメンタリング
- 機材支援:ノートパソコン、カメラ、発電機など、特に前線地域で活動する記者向け
- 研修・訓練:戦場医療、地雷安全、デジタルセキュリティ、心理的回復力
- 遠隔相談:国内外の記者へのオンラインサポート
戦時下での使命
このネットワークは、爆撃や停電、通信遮断といった過酷な環境下でも、ジャーナリストが命を守りつつ真実を伝えることを可能にしています。
なお、ユネスコ本部によるセンター支援の一環として、日本政府からもこれまで重要なご支援を賜りました。この貴重な協力は、ウクライナの報道の自由を守る国際的連帯の証として、今も私たちの記憶に深く刻まれています。
ウクライナ国立ジャーナリスト連盟は、日本を含む国際社会の皆様に、この取り組みへの理解と支援を心からお願いしています。
真実を伝えることは、平和を守ることです。どうか、ウクライナのジャーナリストたちと連帯してください。
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